21話 進駐軍が金を強奪

2023-05-17

 

 第二次世界大戦後、日本に進駐軍がきました。制度改革など様々な恩恵をもたらしたが、よいことばかりではなかったそうです。

なんと日本銀行に乗り込み、貯蔵されていた金銀を搾取、つまり強奪したと言われています。1945年10月1日、日本占領後わずか45日のことでした。

 

 この時強奪された金は約113トン(うち日銀の保有分は約92トン)、銀が約2,416トン、プラチナが約3トン。その多くは国民が戦争に勝つために供出されたものでしょう。

それが米軍の手に渡ったと言われています。

 

 この出来事について田中貴金属工業(当時)が出した『ゴールド四代記』にはこう記してあります。「前触れもなく、突然30ミリ砲をつけた3台の戦車に乗り、日本の警官に先導された米兵がピストルを持って、在庫を調べて封印し、そのうち、トラックで運んで行った」

 

 金銀プラチナを合計すると約2,532トン。10トントラック254台分くらいにもなる。

 実は「マッカーサーが国民から接収した貴金属は国民に返せ」との指示を出したが、

GHQとの連絡に当たった終戦連絡中央事務局が握りつぶした」との説もあります。

 

 この金がどこに行ったのかは依然として不明になります。

戦後、日本の復興にM資金という闇資金が使われ、

その資金になったとの説もあるそうです。

 

 

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