2021年に行われた「2020東京オリンピック」。ここでは重さが夏季オリンピックでは最も重い金メダルが造られた。重さは556グラム。これまで、夏季オリンピックで最も重い金メダルはリオデジャネイロ大会の500グラムだったので、それを56グラム上回った。
金メダルの直径は85ミリ。素材は銀。そこに純金6グラム以上を使って金メッキしている。材料費はオリンピック委員会では発表していないが、環境省のホームぺージによると5万4000円とか。
このころの金の価格は1グラム約6,000円だったので、素材に使った金だけで3万6,000円以上になる。これに銀の価格を加えると「まあ、そんなものか」といえようか。
東京オリンピックは「環境との調和」が唱えられた。そこで、材料にした金は金鉱山から直接採取されて金ではなくて、パソコン、スマホなど廃棄されたIT機器から回収された金を使った。この金は巷間、「都市鉱山の金」と言われている。別に金鉱山の金を使ってもよいのだが、多分、「宣伝効果」ねらったものだろう。
金メダルは実際の競技以上に造られたが、枚数は不明。ただ、河村名古屋市長が見せられた金メダルを噛み、物議をかもしたが、この金メダルは新品に交換された。当初、「交換は無理」ともいわれていたので、かなりの予備はあるようだ。なお、金銀銅メダル合計で5,000枚程度造られたようだ。