中世、ルネッサンスの花が開いたイタリア、フィレンツ。ここにコッディ・ジュリアーノと言う男がいた。彼は銀行業で大をなし、フィレンツ屈指の大金持ちちになった。しかも、権力の中枢、ヴェッキ宮殿の近くに大邸宅を建設、金の売買にも手を染め、金の加工品も作り、金の額縁や金の糸なども作った。
この加工に力を貸したのが、万能の天才、レオナルド・ダビンチである。彼は金の糸を造る機械を考案、それをコンディ家に提供した。その設計図が今も残っているが、板の上に、ローラ―などを転がすような仕組み。これが実際に、どう使われたかは分かっていないが、この加工機で作った金糸を使った織物などが法王、貴族などに贈られた。今、その織物が残されており、すべてに金糸ではないが、金糸が随所に使われ、豪華な輝きを演出している。
この加工機、もちろん、現在は使われていないが、現在の金糸製造法とも古代の金糸製造法ともかなり違っている感じだ。
ダビンチにかかかわる映画がアメリカで作られた。題名は『ハドソン・フォーク』。ダビンチが鉛から金を造る機械を作り、それには3つのクリスタルを組み合わせる必要がある。それが現代になって分かり、善悪が入り乱れて争奪するという筋書きだ。といっても、それで金儲けしようというのではなく「世界経済を混乱させ、世界を支配しよう」というもの。ただ、いくらダヴィンチでも、そこまでは、想像できなかったのではないだろうか。