「金蓮歩」と呼ばれる美女と金

2021-04-16

皆さんこんにちは

 

本日は『金蓮歩』という言葉をご紹介いたします。

 

中国に纏わる話であり、美人を表す言葉とされており、

この時代にどのような意味で金という文字が使われていたのか??

読み解いてみましょう☆

 

 

日本では、美人は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といいます。

古代中国では「金蓮歩」と呼ばれていました。

 

意味としては・・・。

唐が倒れ、北に遊牧民の国、南に中国人の国が乱立した南北朝の時代。

南朝の南斉(西暦779~502年)に、東昏(とうこん)という侯(侯爵)がいました。

東昏は寵姫の潘妃(はんき)のために地上に金製の蓮華を撒き、その上を歩かせたと言われています。

 

以来、美人のあでやかな歩みのことを金蓮歩というようになった。

 

 

【『南斉史本紀』という本の中で語られている故事】

 

東昏は皇帝の一族で正式には宝巻といい、典型的暴君でした。

酒色に溺れ、荒馬で民衆の中を駆け抜け、女性や子供まで蹴殺したといわれています。

これがたたってか、若くして一族の蕭衍に殺され、結局皇帝になることはできなかった。

そこで史書には「東昏侯」と書かれた。東昏侯とは「東の暗君」という意味だ。

 

しかし、「美女と虐殺」とは中国において暴君の定番的表現。

本当に東昏がこのような暴君だったかどうか??腑に落ちない点が多いとされています。

 

 

 

ちなみに、「金蓮歩」は纏足 (てんそく) の別名となった。纏足は清の時代まで続き、女性を苦しめた。

美女は必ずしも幸せではないようだ。

また、中国には「金蓮花」という言葉もある。

これはノウゼンハレンという花の別名。

とかく「金」は美人の表現にはついて回るようだ。

 

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