皆さんこんにちは
本日は『金蓮歩』という言葉をご紹介いたします。
中国に纏わる話であり、美人を表す言葉とされており、
この時代にどのような意味で金という文字が使われていたのか??
読み解いてみましょう☆
日本では、美人は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といいます。
古代中国では「金蓮歩」と呼ばれていました。
意味としては・・・。
唐が倒れ、北に遊牧民の国、南に中国人の国が乱立した南北朝の時代。
南朝の南斉(西暦779~502年)に、東昏 (とうこん)という 侯(侯爵)がいました。
東昏は 寵姫の潘妃 (はんき) のために地上に金製の蓮華を撒き、その上を歩かせたと言われています。
以来、美人のあでやかな歩みのことを金蓮歩というようになった。
【『南斉史本紀』という本の中で語られている故事】
東昏は皇帝の一族で正式には宝巻といい、典型的暴君でした。
酒色に溺れ、荒馬で民衆の中を駆け抜け、女性や子供まで蹴殺したといわれています。
これがたたってか、若くして一族の蕭衍に殺され、結局皇帝になることはできなかった。
そこで史書には「東昏侯」と書かれた。東昏侯とは「東の暗君」という意味だ。
しかし、「美女と虐殺」とは中国において暴君の定番的表現。
本当に東昏がこのような暴君だったかどうか??腑に落ちない点が多いとされています。
ちなみに、「金蓮歩」は纏足 (てんそく) の別名となった。纏足は清の時代まで続き、女性を苦しめた。
美女は必ずしも幸せではないようだ。
また、中国には「金蓮花」という言葉もある。
これはノウゼンハレンという花の別名。
とかく「金」は美人の表現にはついて回るようだ。