室町時代を代表する北山文化。その象徴が、三代将軍足利義満が住んだ北山殿(後に鹿苑寺に改称)に造られた金閣寺(正式名称は舎利殿)ではないでしょうか。
3層の優雅な建物で、繊細な日本文化の伝統を今日に伝えています。
それ以上に心へ焼き付くのは豪華な金の外壁でしょう。
もっとも、すべてが金貼りというわけではありません。
1層目は金貼りではなく、
2層目は外観だけ金貼り、
3層目は内外とも金貼り
という構造となっています。
屋根の上には金貼りの鳳凰の飾りがあり、中には秘仏とされた高さ7センチの金無垢の仏像もありました。しかし、義満が作らせたかどうかまでは不明となっています。
この金閣寺は1397年に建立されたが、当時の建物は1950年(昭和25年)に火事で炎上しました。現在の建物は昭和30年に再建され、昭和61年に改修されたものになります。
改修費は当時のお金で7億4,000万円。外壁に張った金の量は約20キログラムとのことです。この金箔の厚さは0.45~0.55ミクロン。なんと通常の約5倍である。金閣寺創建時の金箔の厚さは今に伝わっていないが「恐らく、現在の方が厚いのでは・・・」との説もある。
義満以上に豪華な金閣寺を我々は眺めているのかもしれない。