金鉱脈の探査にはいろいろありますが、ちょっと毛色の変わった方法をご紹介します。それは植物を使う方法です。これは「植物が土中の金を貯える性質がある」ことに着目しました。1990年代に国が行った「浮遊微量貴金属探査技術開発」というプロジェクトで発見されたそうです。
もし、土中に多くの金が含まれていれば、その上に生えている植物はそれを吸い上げて貯えます。そこで、植物を集めて分析すれば金があるかどうかがわかるという方法。
しかも、それに人工衛星による探査を組み合わせれば、精度がぐんと向上するそうです。
なぜ植物に金が含まれるのか、その理由は未だはっきりしていません。
しかし、金は白金などに比べ融点が低いので、「地熱などが高いと金が地中から溶け出し、それが栄養分と一緒に植物に取り込まれるのでは??」ともいわれています。
実際に金鉱山跡の植物には金が多く含まれていると言われています。
ただ、すべての植物が金を取り込むのではなく、植物により差がありマンサク・カエデに金が多く含まれることが分かりました。
もっとも、葉に含まれる金はごく微量。
葉を集めて金を抽出しても、採算は合わないそうです。