カリブ海に沈んだ財宝の話は数々あるが、「最も多くの財宝が積まれていたのではないか」といわれるのが、「サンミケル号」ではないだろうか。
スペイン王になったフィリップ五世が中南米で略奪した金銀財宝をスペイン船10隻、フランス船1隻に載せてスペインに運ぼうとした。その中で最も多くの財宝を積んでいると思われたのがサンミケル号だった。
この船団1715年7月、キューバのハバナを出航したが、嵐に遭遇、海底に沈んだ。スペインは捜査船を8月に送って、引き揚げを図ったが、見つかったのは半分だけ。戦後、キップ・ワーグナーという建築業者が1隻を見つけた。ワーグナーは「リトル・エイト社」という会社までつくって沈没船の発見に努め、1964年、スペイン船から金貨など財宝の回収に成功したものだ。
彼は1967年2月、回収した金塊などの財宝をニューヨークで競売にかけたが、当時の価格で22万7,450fドルで売れたという。中でも圧巻は船長ドン・ジュアン・エステバン・デ・ウビラ大将の階級章である一一フィートもある金の鎖のついた金の笛。これだけで、5万ドルの値がついた。
その後も、探索が続けられ、2010年5月に、ダイビング中にペルーの豪華なネックレスなどがみつかった。だだ、まだ、4隻はまだ見つからず、海底に沈んでいる。