みなさんこんにちは(/・ω・)/
本日は、古代から中世に造られた金貨についてご紹介いたします。
コンスタンチノープル(現イスタンブール)を首都に栄えた東ローマ帝国のお話です。
このビザンツ帝国は、莫大な金を基に金貨を造ったと言われています。
最初に造ったのはコンスタンティヌス一世。
金貨は「ソリドゥス金貨」と呼ばれており、
東ローマでは別名「ノミスマ金貨」と呼ばれていました。
ノミスマ金貨は古銭を代表する金貨で、良質な金貨の代名詞といわれており、
”中世のドル“として国際貿易の決済に使われていました。
ノミスマ金貨の純度は95%。
1ノミスマ金貨に4.48グラムの金が含まれていました。
その純度は4世紀のコンスタンティヌス大帝の時代から11世紀のニケフォロス三世の時代まで約700年間ほぼ維持されたと言われており、おそらく「世界で最も長期間、使用された金貨」かもしれません。
ノミスマ金貨だけではなく、小さい金貨も鋳造されました。
ノミスマ金貨の半分の金貨を「セミシス」3分の1の金貨を「トレミシス」
基準金貨より小さな金貨は世界中でよく造られていますが、
3分の1の金貨というのは聞いたことがないほど、珍しいとされていました。
その後、ノミスマ金貨は名称を変更しました。
8世紀から12世紀までは呼び名が「ノミスマ」に一本化され、
さらに12世紀から13世紀には「ヒュベルペロン」といわれておりました。
しかし、徐々に純度を落とし、やがて国際決済にはベネチアの金貨が使われ始め、
ノミスマ金貨は使われなくなったそうです。