株式投資をしている人で「ブラックマンデー」という言葉を知らない人はいないでしょう。
1997年10月19日、ニューヨークの株式相場は大暴落しました。
ちょうどこの日が月曜日だったため「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」言われています。
人々の多くは「大恐慌が来る」と真っ青になりましたが、涼しい顔をしていた人々もいました。
それは金投資をしていた人々です。この日、株式相場とは逆にニューヨークの金先物相場は
1トロイオンス481.7ドルと、驚くことに前日より10.1ドルも上昇したのです。
金は、世界の景気がよい時も悪くなる時もよく買われます。
景気がよいと所得が増えた人が「金でも買おうか」と思い至り、金の需要が増え、金価格が上昇します。
金は物価が上昇する時、同じように上昇することが多いため、「インフレ対策」として買う人もいます。
一方、景気が悪化すると株式や債券は頼りにならないと考える人が増加するため、
ラストリゾート(最後の拠り所)として金が買われるのです。特に株式が大暴落した時などによく買われます。
ブラックマンデーはまさに、それを実証した形なのです。
ところで、「財産三分法」という言葉があります。
「財産を土地、有価証券、現金と分けておくと、財産保全に役立つ」というものです。
これに「金」を加え「財産四分法」という言葉が出てきたことをご存じでしょうか?
もし実践したならば「ブラックマンデーも怖くない」と言えるかもしれませんね。