ニュートン。リンゴが木から落ちたのをみて「万有引力の法則」を発見したとして有名だが、「金と銀の価格差を定めた人」としても知られています。
1703年 ニュートンはイギリス王立造幣局長という要職にあったが、
当時「金と銀の価格差は1対15.5が妥当」という法則(?)を発見したそうです。
この価格差は当時の金と銀の流通量とほぼ見合っていたため、ヨーロッパ諸国で広く指標として通用していました。もし、金と銀の価格差がこれより広がれば銀を買い、逆に価格差が縮まった時に金を買えば、価格差が元に戻った時に儲けることができたからです。
この法則を利用し、大儲けした人もいました。ところが長い年月の間にこの関係が除々に崩れはじめたそうです。その最大の理由は新大陸、中でもメキシコで銀が大量に発掘されたからと言われています。メキシコには「シルバーロード」という道があります。これは当時の銀鉱山の間をつないだ街道のことです。当時はたくさんの銀鉱山が存在したと言われています。
現在、金と銀の価格差は1対80以上になっています。金と銀の価格差はどのくらいが適当かは分からないが、1対15.5以上であることは間違いない。一説には「1対80が妥当」という説もある。ニュートン力学は相対性原理にとって代わられたが、
金銀比価もまた今日性を失った。
ニュートンは万能の天才ではなかったのかもしれない。