33話 千両箱の重さ

2023-08-23

時代劇にはよく千両箱が登場します。では、千両箱はどの程度の重さだったのでしょうか。1両小判の重さは時代によって異なりますが、1枚3.3グラムから17.9グラム程度と言われています。

 

平均値は分からないですが、一般によく知られている元禄、慶長、正徳、亨保は1枚 約17グラム強なので、仮に17グラムとすると、1,000枚では約17キログラム、

これに箱の重さなどを加えると約20キログラムが千両箱の重さとなります。

 

時代劇では千両箱を担いで逃げる盗賊が出てきますが、20キログラム程度ならひとつは担げそうですが、「屋根伝いに……」となると、なかなか難しい。まして、2つ、3つとなると重いものを扱い慣れていた江戸時代の人でも大変です。

 

 江戸時代には千両箱以外にも五百両箱、二千両箱、五千両箱というのもあり、これらはひっくるめて「千両箱」といわれていました。五千両箱ともなると、重さは約100キログラムにも達する計算になります。これはもう、昔の人でも運ぶことはできなかったでしょう。簡単に持ち出せないという性質により、幕府や大名の御金蔵で小判の保管用として使われたかもしれません。

 

 もっとも、幕末の万延小判だと1枚 約3.3グラムしかありません。千両でも約3.3キロ。箱などを加えても約6キロ程度と軽い。これなら盗んでも担いで逃げられそうですね。

アーカイブ
55話 オリンピックの金メダル

2024-07-03

金の小話 51話‐60話

54話 チャーチルとケインズの金戦争

2024-06-26

金の小話 51話‐60話

53話 黒死病で教会に金が山積み

2024-06-19

金の小話 51話‐60話

52話 江戸時代、金先物相場が出現

2024-06-12

金の小話 51話‐60話

≪免責事項≫

*提供される情報はサンワード証券株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。この情報に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格、掲載内容の判断及び同内容に基づく解釈、契約締結等については、などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※商品関連市場デリバティブ取引・商品デリバティブ取引及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)に関する重要事項についてはこちら(https://www.sunward-t.co.jp/policy/index.html)をご覧ください。