アフリカの西岸、黄金海岸の北側は昔から金の大産地だったが、その伝統は今に続いている。その金の大産地の名はブルキナファソ国。そこでは、イスラム過激派が跋扈、金を集めまくっている。その状況をNHKではこのように伝えている。
「ブルキナファソでの金の生産量は年々10~20%増加、2018年には、推定50トンもの金を生産した。外国資本の導入もあったが、手掘りで金を採掘する人々が多い。ところが、その場所はイスラム過激派の支配下にあり、採掘された金はイスラム過激派の資金源になっている」
その量は不明だが、「生産量は年間約10トン、そのうち政府に報告されていた分は200~300キロしかない」という。残りはヤミに消えているわけだが、「そのうちのかなりの分が過激派の手に入ったのではないか」と推定している。
それだけではない。ブルキナファソの南に大西洋に面した国トーゴがあるが、そこから年間約15トンもの金がスイスに輸出されている。トーゴは金をほとんど生産していないので、大部分はブルキナファソから密かに来たものと見られている。
これによって過激派が手に入れた金額は年間2,000~4,000億円にのぼるとか。
その後も金の採掘は続いている。いま、アフリカでは過激派が勢力を伸ばしているが、その背景にはこのような資金源があるのかもしれない。