中世、スペインは中南米に侵攻、金銀を略奪、カリブ海を通って本国スペインに送っていました。このカリブ海で活躍したのが海賊でしょう。スペイン船を襲っては金銀を奪っておりこの時代、世界中の海で海賊が活躍していました。
海賊のボスといえば、情け無用。略奪した船の乗員を殺すことは朝飯前。
まして、部下など眼中にないと思われがちだが、なかなかそうもいかなかったのではないでしょうか。海賊も1つの組織。これを維持するには大変な苦労があったと伝えられています。これを表すものの1つに金のネックレスのお話です。
当時。ボスは襲った船から奪った金を子分に分配、それを子分はネックレスとして常時身に付けていたと言われており、これは「他の海賊(もちろん同僚も含む)から金を奪われまい」という思いと、「いざ」に備えたものだったという。
特に船長のネックレスは見事で、呼び子を吊すのに「ドラゴンホイッスル」と呼ばれる金の鎖をつけていました。しかしこのホイッスルは部下に命令を伝達する時に使ったが、金の鎖は獲物の船がみつからない時、子分をなだめるために分解し金を分けていたと言われています。
俗に「金の切れ目は縁の切れ目」という。海賊の世界も例外ではなかったという事ですね