日本ではいくつもの小判が造られたが、純度が最高の小判をご存じだろうか。
天将小判?慶長小判?実は驚くべきことに、平成時代に造られた小判「平成小判」と言われています。純度はスリーナイン。つまり99・9%という高純度を誇っています。
「そんな小判があっただろうか」と思うだろうが、実は大蔵省造幣局が大阪造幣局の桜並木を記念して発行しています。
正式名称は「平成桜小判」。
平成5年(1993年)3月に第1作、平成6年4月に第2作を発行しており、
大きさは長さ50ミリ、幅30ミリ。立派な楕円形をしています。
もちろん、小判は今では通貨ではないので、貨幣として使うことはできないが、貨幣ではなく「記念メダル」として発行されました。
価格は1枚4万8,000円。受注生産だったが第1作は5,000枚程度しか売れず、人気はいま一つだった。1枚に含まれている金は約15グラム。当時は金1グラムが約1,000円前後だったので、1万5,000円程度の価値しかなく、「買っても損」と思う人が多かったのではないでしょうか。