52話 江戸時代、金先物相場が出現

2024-06-12

江戸時代、コメの先物取引が世界で初めて大坂は堂島で行われましたが、「金の先物取引」も行われていました。当時、「大坂の銀遣い、江戸の金遣い」といわれていました。

 

大坂では銀が、江戸では金が主に流通していたからです。呼び名も大坂は貫、江戸は両といいました。大坂、江戸の間では為替による交換があり、別に金銀を持ち運びする必要はありませんでしたが、金と銀を両替する通貨交換所も発達していました。金銀の価格の比率は幕府が定めたものの、経済の実態に応じて異なるため、その取引も行われるようになったからです。

 

寛保3年(1743年)大坂・北浜に金相場会所が儲けられ、正月三が日と五節句を除いては毎日午前10時から1~2時間、開かれていました。取引時間中はいつでも取引できるので「ザラバ取引」と言われていました。これは現在、世界の先物取引で行われている方法で、日本は先物取引の元祖ともいえます。 

 

立会時間を過ぎると拍子木を打って終了を知らせ、それでも終わらない時は水をかけ「水入り」と呼びました。(余談だが、相撲の「水入り」はここから来ています。)取引単位は100両以上。これをみても、当時の商人の財力のほどがうかがわれます。

 

有名な大商人越後屋、鴻池も両替商を営んでいました。両替商というと、時代劇では大金持ちの悪徳商人として画かれていることが多いですが、実際は経済の潤滑油としてなくてはならない存在だったのです。

アーカイブ
フランスで発行されたユーロコインとは??

2021-12-13

金の小話 金貨

第4弾 金の値段当てチャレンジの結果発表!!

2021-12-06

金の小話 金貨

GOLD WEEKLY REPORT(11月9日)

2021-11-10

金の値動きの予想 金の海外市況

アラスカのゴールドラッシュ

2021-10-14

金の小話 金山

≪免責事項≫

*提供される情報はサンワード証券株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。この情報に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格、掲載内容の判断及び同内容に基づく解釈、契約締結等については、などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※商品関連市場デリバティブ取引・商品デリバティブ取引及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)に関する重要事項についてはこちら(https://www.sunward-t.co.jp/policy/index.html)をご覧ください。