ゴールドラッシュはなにもカルフォルニアばかりではない。カルフォルニアをきっかけに、ロッキー山脈のあちこちで金が発見され、人々を西部に引きつけた。1859年にはの米国コロラド渓谷、そして1897年にはアラスカでゴールドラッシュが起こっている。このうち、コロラド渓谷のゴールドラッシュではマリリンモンローが主演した映画が制作された。その名は『帰らざる河』。この中でモンローが扮する酒場の歌手ケイとマークという少年がこんな会話がある。
マーク「黄金をどうするの」
ケイ「高く売るの」
マーク「どうして」
ケイ「少ないからよ」
マーク「沢山あったら」
ケイ「珍しくないから価値がなくなるわ」
マーク「ミンクみたいだね」
ケイ「そうよ、同じようなものよ」
つまり、「金が価値があるのは輝くからではなく、希少性にある」とケイは喝破しているのだ。もっとも、金の輝きもモンローの前では色あせてしまうかもしれないが……。