164話 金の供出

2026-01-14

 戦争中、日本では金(キン)の供出が行われた。戦争の遂行には金(カネ)がいる。そこで、国民から金を供出させて、それを国が買い上げ、海外からの資材調達に使った。当時、日本は戦局が悪化、円の価値は下がっており、海外から物資を調達するのには世界中どこでも通用する金(キン)が必要だったのだ。

 1997年秋、このカビが生えたような戦法を採った国がある。それが韓国とインドネシアである。この時はアメリカが不景気になり、アジアに投資していた資金を引き揚げた。これは「アジア通貨危機」といわれ、日本を除く東南アジア諸国の通貨が軒並み下がった。そこで、資金に困った国が金(キン)を国民から買い上げ、それを借金の返済に当てようとしたのだ。 

 1998年1月7日に韓国が始め、インドネシアがこれに追随した。韓国の買い上げ量は初日だけで約3トン、金額では4億円になった。この程度の金額では借金返済にはほとんど効果はない。ただ、国民に事態の深刻さを訴える心理的効果はあり、政府もそれを狙ったようだ。

とはいえ、日本では第二次世界大戦中に国の要請で供出した金がかなり行方不明になった。しかも、戦後、買い上げて日銀にあった金が進駐軍に大量に持っていかれた。正直者が損をしないとよいのだが。 

≪免責事項≫

*提供される情報はサンワード証券株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。この情報に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格、掲載内容の判断及び同内容に基づく解釈、契約締結等については、などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※商品関連市場デリバティブ取引・商品デリバティブ取引及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)に関する重要事項についてはこちら(https://www.sunward-t.co.jp/~policy/)をご覧ください。