64話 清のドル貨幣偽造

2024-08-21

 

汚職と並んで偽造、知的所有権の無視が文化(?)になっている中国。これは現代だけではなく古くから続いていましたが、19世紀清帝国の時代にはドル貨幣も偽造されていました。『お金の歴史全書』ではこう書かれています。

「広東南のシェンテー地区には非常に大きな施設があり、そこには100人もの労働者がしばしば雇われている。そこでは、あらゆる等級のドルが製造されている。これらの偽造者は高い金を支払って手に入れたヨーロッパの刻印をもっていたといわれている。時には、彼らは偽造を試みるが、その時、若干の文字を忘れたり、ゆがめたりしてヨーロッパ人の眼をだますことに失敗している。しかし、一般に彼らのドル貨は流通しているので、この地方の人たちは大部分の普通の人でも、貨幣鑑定に熟達している」。

これを見ると政府が自らドル貨を偽造、しかも製造所の労働者がそれとは別に模造ドル貨幣を造っていたことが分かります。中国では銀貨の交換手段としてコットも多く使われていましたが、品質に問題がありました。ちなみにこの頃の中国では「ドル紙幣」も造られていました。すでに経済力ではドルがポンドをしのぎつつあることを示しています。

アーカイブ
51話 金王朝の黄金

2024-04-24

金の小話 51話‐60話

50話 美人の代名詞、金蓮歩

2024-04-17

金の小話 41話‐50話

49話 鼠小僧

2024-04-09

金の小話 41話‐50話

48話 イギリスの金貨判定

2024-03-20

金の小話 41話‐50話

≪免責事項≫

*提供される情報はサンワード証券株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。この情報に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格、掲載内容の判断及び同内容に基づく解釈、契約締結等については、などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※商品関連市場デリバティブ取引・商品デリバティブ取引及び取引所為替証拠金取引(くりっく365)に関する重要事項についてはこちら(https://www.sunward-t.co.jp/policy/index.html)をご覧ください。